この建築が生まれたアメリカによるヴィクトリアン期(Victoria era)とは、イギリス帝国のヴィクトリアン朝の時代の少し後に19世紀後半に始まりますが、建築様式としては19世紀前半から、ヨーロッパ各地の建築様式を住宅に取り入れ始めました。主にギリシャ建築に由来するオーダー(コラム・柱式)の規則を元に外観や内装のデザインをされています。取り入れた欧州の様式にはイタリア、ドイツ、フランス、イギリス、ギリシャなどからです。そして19世紀後半には独自のアメリカ式住宅の形式を確立する事になります。上の写真はその中でも代表的な Queen Anne スタイルです。
Queen Ann



Second Empier
この覆いかぶさった屋根はマンサード屋根というフランスのスタイルです。この屋根が生まれた訳は、フランスでは屋根の部分は部屋と数えず税金の対象外だったからです。これらの屋根をもつ大きな建物は集合住宅として使われている物も多く、上階になるほど所得の低い人が住んでいました。

Single
このバルコニーの下の横に広いポーチは、よく西部劇などに有る町の建物にも見られるFolk styleやヴィクトリア以前のコロニアル様式によく見られる形です。

comment:
現在存在する、ヴィクトリアン・ハウスは100年以上の物がほとんどです。東海岸をはじめとし、比較的歴史の浅い西海岸でも、特に市が保存していない一般住民の管理によるもので相当数が今も普通に使用されています。これはこのツーバイフォーを使用した建築物の築年数がすでに150年は立証されているという事なのです。日本ではアメリカ開拓者の建築として、文明開化の時期に北海道開拓の為に移入されました。北海道の札幌農学校、時計台はアメリカ人の設計による正式なバルーン工法で1878年に建てられています。
札幌市時計台の構造 URL: http://www15.ocn.ne.jp/~tokeidai/02.html