12/5/07

Category :バー・カウンター  Project : 大阪梅田お初天神前 Bar Inspire

精華スタジオの工房日記、しばらく中断していましたが引き続きお初天神のバーについて書いて行きます。実はしばらくの間、知人の映画美術監督である磯見俊裕さんの美術応援に横浜のみなとみらいに行って来ていました。仕事内容についてはここでは述べられませんが、来年上映される予定の東京をテーマにしたオムニバス作でレオス・カラックス監督の「メルド」と言う映画でした。またご覧に成って下さい。


東京藝術大学大学院 映像研究科スタジオ

大阪梅田お初天神前 "BAR INSPIRE"

先週、横浜から帰って来て早々にこのカウンターの仕事にかかった。アフリカ産のイゾンベを使うのはこれが初めて。最初に見た時に飲み助でもある私の直感で、これはウイスキーに合うと思ったから使ってみる事にした。

10メーター物であったイゾンベを半分に切り工場に持ち帰り。搬入までに工場で仕上げ650ミリのカウンター用に700ミリで耳(木の端)を落とし継ぎ手の墨と裏から四分のボルトで締められる様にと、フタが出来る様に溝だけ彫っておいた。

バーはお初天神横の路地の二階に有る、8メーター近く有るカウンターを二分割して二階に上げるのだが、事前のシュミレーションで入る事は分かっていたが比重が0.8近く有りかなり重たく大変な事だった。

二階に上げて午後から現場での作業。墨通りに大丸のこで切り込みほぼバッチリかみ合った。ノミで調節した後、12ミリのコンパネを使い向かいざねで高さを合わせ、二液製のウレタンボンドで接着してボルト4本で閉め込んだ。切り込みの斜めの部分は二枚の板が吸い込む様にした為でした。

接着剤が乾いた後、切り落としを墨つぼでラインん出しし、写真の様な大丸のこのガイドをラインに合わせクランプし、カウンターの木場を切り落とした、最終的に650ミリにする。

このイゾンベと言う木は、暴れが少ない木で製材された状態で結構平のままだった。しかし切り落とした小口は必ずワックスかボンドで息を止めないと割れがすぐに入りそうな所も有る。

結局仕上げは、荒削り、中削り、仕上げと三回手で削り仕上げた、鉋の台は短めのものを使った。鉋の線が出ない様にあらかじめ刃の角は丸めておき、台も口を締め直しておいた。

イゾンベは木目が交互している所も有るが逆目で刃が食い込む事はなかった。しかし木自体が堅い為に650ミリの幅の板を削るのに1メートルも刃は持たなかった。使用した鉋の刃持ちが悪買ったのかもしれないが、十分に裏だけは出していたが鉋の調子が出て来たのは三回目の仕上げ当たりからだった。最後の削りは手で鉋の線を消しながらの作業で仕上げた。


12/11/07

Category :バー・スツール  Project : 大阪梅田お初天神前 Bar Inspire

バーのスツールを12脚作っています、同じく材料はアフリカ産のイゾンベ。カウンターでせんど削ったのでこの木の堅さや癖は大体分かった。癖はあまりないがこの手の木はイペやアイアンウッドなどもそうだが板目が交互に成っている。削るとツヤの出る所と出ない所が交互に有るのが特徴だが、まだ扱いやすい。

帰国して初めての本格的な椅子作りに成る。いわば私にとっては大阪デビューとも言えるこの作品には、今まで経験した事を思う存分に生かしこれから仕事が得られる様にと願いを込めての作業に成る

刻む前に三つ目のサンプルを作る、主にプロポーションと角度と材料の確認の為に。裾広がりのベルボトムの様な形を表したい、これはお客さんのイメージから来たアイデアで全体的に直線で表す。座面には革を使い背もたれは低く、尻の当たりに当たる程度にした。寄っかかられて後ろに倒れない為に、後ろに加重が掛かってもあまり傾かない様に全体的に後ろに足をつけ、しっかり足の角度を付ける。座面には水平にし、姿勢が前を向く様にした。

12脚の注文だが13脚作り、一脚は切り込みをする前のテストとして組み合わせを見ながら良ければ機械をセットし12脚分切り込む。12脚と言っても二つある部分は24個、4つ有る部分は48個作らなくては成らない。

 

左は足が太いので右の様に根元を細くする様にした。

 

脚の部分や座の部分など始めに全て同じ寸法の角材を用意しておけば、同じガイドで同じ様に切れば、同じものが出来る。脚のほぞや角度切りはテーブルソーで作る。

座面の丸はバンドソーで材を回し切り落とし、角のみにを使い角度に空ける。

椅子を手前に引く時に多くの人は又の下の座面を持ち前に出るので、座面と裏に指の掛かかる部分をルーターで付けた。

 

座面の見える部分に鉋をかける。曲部のバンドソーの後をイギリス製の反り台の鉋で削る、この鉋はそり面を調節出来るので結構重宝する。Record社の物で価格は約アメリカで25ドル程する。

 

革はあまり経験がないが感触を見る為に15ミリのコンパネに張ってみた。引っ張りながら釘で止めたがどうもぶかぶか感が残る、そこで濡れタオルで表面を濡らし薪ストーブの前で乾かすと革が張って来た、本番はこの作業でやってみよう。

 


12/16/07

Category :バー・スツール  Project : 大阪梅田お初天神前 Bar Inspire

背もたれと言うか、お尻もたれの部分をバンドそーでカットする。角度を付けて曲線で出来る為にジグを作る、バンドソーに固定したコンパネの上に材を固定するコンパネをアールの中心にネジを一本して回しながら切る。

  

上の回すコンパネは切り落とさない様につながっている部分を残しておく。

この角度の着いた曲線はお尻が当たる部分に成る。脚の部分を接着剤を付けてクランプする。接着剤は2液製の物で光洋産業のKR−134Lを使用する。これは水性ビニールウレタン系接着剤で生木でもしっかり接着出来るいわばプロが使用する接着剤である、テーブルトップの張り合わせ、英語ではラミネートする時にはこの接着剤が適している、ウレタン系接着剤。

 

座面の台に脚を差し込む、くさびを刺すときは真ん中よりも端の方がほぞの広がりが良い。二つ刺すときも有るがこの脚は斜めに入っているので一本にした。

 

今回のスツールにはブランドを彫っておいた、精華スタジオ製作の作品的な物には彫る様にしている。今回は二作目で12脚あり写真は12/10で10番目のスツールと表した。クランプには荷物縛りに使うタイダウンで閉め合わした。四分鉄をベンダーで曲げ、ネジ穴をあけた後つや消しの黒を吹き付けた背のサポートに使用する。


12/31/07

Category :バー・スツール  Project : 大阪梅田お初天神前 Bar Inspire

      

椅子の座面にはクッションにチップウレタンとウレタンと言う2種類のスポンジを使用します。チップ売れたは固くて擦れても減りにくい物です。ベニアとチップウレタンの接着にはスプレー接着剤で接着すると簡単です、今回は両面に吹き付けるコンタクトタイプの物を使用しましたが、77のスプレーでも十分に接着出来ます。チップウレタンだけだとどうしてもぼこぼこ感が有るのでその上に柔らかいウレタンを使用するのです。またウレタンだけではすり減りが早いのでチップレタンを下に引きます、ウレタン会社に注文すると指定した固さのウレタンを二枚接着して販売してくれます。今回は大阪八尾の高田紙器 で購入しました。

 

座板にウレタンを付けエッジに合わせて切りましたが、ウレタンを巻き込む事も用途に合わせてする事が有ります。

 

革を必要な大きさに裁断し、釘で止めて行きます。革が張る様に対角線ごとに止めて行きます。はし四カ所を先ず借り止めし、その間を出来るだけペンチで引っ張りながら止めて行きます。

 

細かくしわにならにように釘で止めて行き、角を巻き込む様に引っ張りながら止めます。釘が打ち終われば革の耳を切り取り、ぶくぶくした革をハンマーでたたき沈めます。

 

座面の取り付け、細いボルトを座板に仕込んだのでそれで固定しました。革の切れ目を触れない様にしました。

 

 

スツール12脚完了、夏から日本で開業し、なんとか年を越す事が出来ました。仕事を依頼し下さった方達に感謝し、2008年も木工作業を続けられる様に頑張って行きますのでご支援お願いいたします。皆様にとって良いとしに成ります様に。

2007年、年末にコーナンと言うホームセンターの大掃除の読売新聞広告に私達家族が載りまた。祖父役は維新派の座長松本雄吉さんです。

2008年もよろしくお願い申し上げます。精華スタジオ 若吉浩司

Woodworking shop 精華スタジオ
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