3/20/08

Category :銘木 ダオ材  Project :カウンター、テーブル

 

昨日は、大阪の平林貯木場に有る青木木材にカウンターとテーブルの材料、パプアニューギニア産の「ダオ」と言う木を引き取りに行った。

ここの青木木材はほとんどが輸入材で幅広の長物がびっしりと積み上げられている。店に入ると香水のような洋材の入り交じった臭いがする。南洋材は日本に生育する木と違う事が板目や木肌、そして枝の無い年輪の分かりにくい長い板を見ていると、熱帯のジャングルに居たのかと思わせる。

これらの材木は、アメリカに居た時にはお目にかかることがなかった。アメリカではドメスティック材と称す国産の材木で供給されていたので輸入材のエキゾチックウッドは中南米のものをたまに観る程度だった。

ところが輸入材の多い日本では、世界中の材木が規格サイズでない大きさで貯蔵さてている。青木木材はカウンターのサイズに良い、60〜75センチ程の厚み、幅が600〜900ミリ、長が5〜10メーターと言う材を取り揃えてあるので、カウンター材としては最適のものが多い。

一立米(一立方メーター)価格は40〜45万程で色々探せる、もちろん100万を超える物も有るが、またデッキ材などの材木で25万円単価の物も有った。なかなか価格交渉は他に比較出来ない種類の物が多いので相場は店任せのところがある。

 

今回、引き取りに行った材木は依頼者の指定のダオ材、パプアニューギニアの材木だった。
ニュギニアウォールナットと言われてあるだけ有って確かに心材の部分はウォールナットの薄い目の色に似た所が有る。固さはウォールナットより固いがツヤは落ちる。大体どこどこのローズウッドとか、どこどこのウォールナットと称す物は実際にはその材木の種類ではなく、そして価値としても落ちる物にそのような愛称をつける事が多い。このダオは白太の部分に小さな虫穴が多くあった、材木に害がある様な食われ方ではないと思うが。白太はその穴を生かして使用すると使えるが、虫穴を嫌う人には白太は全く使えない。


4/03/08

Category :エッジシェイプ(ルーター)  Project :カウンター、テーブル

ルーターのガイドを曲線に切るときは実際に切り込むラインと、ガイドがあたるラインんを同じコンパスで書きこむ。

外側のエッジを切り落とす。

エッジにラインを書き込む。ルーターのガイドは段階的に切り込める様に今回は三段階使用する。ルーターのプレートのサイズも二種類使用した。

使用したビットは1インチの丸、あらまし切り落とすのが目的。

ルーターをかけるときは少しずつ外から削って行かないと、あまり深く一度に切り始めるとルーターが暴れてしまう。側面に描いたラインの所まで切り落とすと、山の部分だけを鉋の反り台やサンドペーパーで奇麗な曲線が出る様に仕上げて行く。早くサンドペーパーで仕上げるには60番、100番、180番、240番、320番と段階的に細かくして作業するのが結果的に早く済む。


4/11/08

Category :塗装  Project :カウンター、テーブル

 

今回の塗装はグロス仕上げにする事にした。パプアニューギニアのダオ材をオレンジに仕上げることにする、パドックと言う材木の様に見せかけるのが目的。

パプアニューギニアのウォールナットと称されるだけ有って確かにそのようにも見えるが、比較すると実際には少し比重あり白目の素材だった。少しウォールナットより固めに感じた、オイルの吸い込みは良さそうだが少し固い分ウォールナットよりかは落ちる。しっとりとした感じと言うより乾いた感じで湿度と乾燥に寄る変形は多少有るとも考えられる。細工はしやすく旋盤をかけてもかえりはあまり出なかった。

グロス仕上(ツヤあり)げには、フラット(ツヤなし)の仕上げと近い光の跳ね返りが有るので平らな面より曲線か奇麗に見える。今回はその特徴を生かしエッジは曲線にして木目が奇麗に現れる様に特にエッジをサンドペーパー400番まで磨きをかけた。

 

 

使用塗料:

体育館の床などに使用される塗料、耐摩擦性に強く、滑らない。一液背のウレタン塗料。大谷塗料に問い合わせたところ、この塗料が一番厚みの有る塗料と言われていた。

  • 大谷塗料 サンディングシーラー#012

専用のサンディングシラー、速乾性で二時間後にはサンディンク可能、説明書には同日上塗り塗装と使用方法に有る。一液製

  • セイフティーポリウレタンシンナー

専用の薄め液、サンディングシーラーには30%程混ぜる必要が有る。

  • マイルドステイン #215 オレンジ、#212 マホガニーB

染料系のステイン、鮮やかな色が出るのが大谷塗料のこのステインの特徴。2液製のウレボンフラットにも使用でき。ラッカーにも混ざる、信頼の置けるカラーです。

塗料を購入したのは、奈良の木下照僊堂、専門は朱を扱われている130年の老舗だが、亭主の木下さんは積極的に木工関係の塗料や接着剤も良質の物を調べて扱われている。価格的にも他店よりお手頃な値段で販売されている。

 

 

サンディングシラーの特徴、なぜサンディングシーラーを下地に使用するのか。

サンディングシーラーは上塗り塗装と違いサンディング用に柔らかくできている。木への接着が良くそして上塗りの接着も良い為生地の下地塗りに使用する。

例えば鉄の錆び止めを鉄の下地塗りに使用するのと全く同じ事で、仕上げ塗料を直接塗れば剥がれやすいが錆び止めを塗った上に塗ると剥がれにくい。そして塗料に厚みが有る為、ぼこぼこの表面でも滑らかに平らにしてくれる。また塗料が柔らかいのでサンディングもしやすい。

木材用のサンディングシーラーは木目の間に入り平らにしてくれる役目が有る。しかしいくらサンディンルシラーの塗り後が良くてもこのまま使用するのには塗装が柔らかい為に耐久性が無いので上塗りは必ず必要になる。

ステインは今回塗料の中に混ぜて使用した。ステインを生地に直接ぬらずに、厚みの有る塗料の中に色を入れる事で薄い色の着いた幕ができる様にしたかったからだ。まさにこのステインの使用方法は塗料に解ける様になっているからです。

 

上塗りのネオデラックを二回スプレーで吹き着ける。間にはサンディングを又する。サンディング出来る乾燥までに20時間程かかった。この塗料は、空気中の湿気によって硬化する一液型ウレタン塗料で、余った塗料を容器に入れていたら翌日ゼリーの様にぷるんぷるん成っていて、数日経つとプラスチックの様になっていた。普通の塗料は表面が固くなり中は乾燥しないが同じ様に全体に乾いて行くのが特徴の様に感じた。と言う事は表面が乾いて中はまだ乾いていないと言うのが一般的な塗料だが、この塗料は同時に全体に乾いて行くので表面んが乾いていると中もそこそこ乾いている事に成る。

この手の塗料は仕上げにはバッフィングをすると真っ平らになるのだが、ポリッシャーが無いので水性サンディングの2000番でバリを落としワックスをして仕上げた。コンパウンドの荒め、細めで磨いでみたがツヤがくすんだので2000番のウェットサンディングで仕上げた。

 


Category : メラミン化粧板張り(アイカ)  Project : Bar探偵 カウンター

京都、林海象監督のBar探偵のカウンターの張り替えを依頼されたがカウンター自身の使用限界を超えていたので土台から交換する事にした。映画美術を考えた店内装飾の為に新しい物と言うより元々有った物の様な時代を感じさせる仕上げがコンセプト。アイカのメラミンン化粧板の中からスタンダードの木目を使用して仕上げる事にする。

私が渡米する前にはこのようなラミネート仕上げを通称デコラ仕上げと称していた。デコラとは元々会社の名称で今のデコラニットの製品から付けられ、一般的に職人さんはデコラ張りといっていた。

アメリカではこれらのラミネートをフォーマイカと言う、またこれも会社の名称からで北米では一番有名な会社でもある。ミッドセンチュリーの頃に開発され今では様々な素材が表面に施される様になった。アメリカで使用した事の有るラミネートは、Formaica,Wilsonart,Nevamarやイタリヤの
Abeltlaminatiなどを使用していました。会社に寄って抽象柄などには特に特徴が異なってて、イタリヤのアベルトラミナティーなどはイタリヤらしい柄の物が有った。

日本のラミネートは二種類の厚みが有る、スタンダードとポストフォームと言う厚みで、ポストフォームとは名前から柱に巻くと言う程薄い。スタンダードはカウンターなどにも使用出来る様に厚めになっている。

 

ラミネートの下地にはよくパーティカルボードを使用していた。パーティカルボードは表面が平なので張った後も波が打たない、しかし重くて水回りのキッチンのカウンターなどの下地にはあまり使用しなかった。なぜなら水を吸うと膨らむので継ぎ手が開いてくるからです。

 

メラミンの張り方は、理屈で分かっていてもなかなか実際に熟練された人の仕事を見ないとうまく張れません。適当に張れているようでも後で剥がれたり、継ぎ手が開いていたり、失敗したときの対処方法など色々とテクニックが有るからです。

私のやり方はアメリカを大工で渡り歩いてあちこちで見て覚えた方法です。ここでは簡単にポイントを書いてみます。

ラミネートを張るにはコンタクトセメントと言う速乾ボンドを使用します。この接着剤はスプレーで付ける方法とハケやブラシで塗る方法が有りますが。今回の方法は私がよくやる方法のひとつです。

  • ハケ作り:
    余ったラミネートを手で持ちやすい大きさに切り、上の写真の様に筋目をバンドソーか金鋸で入れます。まとめて数枚作るときはマスキングテープで巻き付け一緒に切り込みます。
  • 下地作り:
    ラミネートを張る下地は平らでないと張った後に凹凸や波状がよく見えます。ベニアの継ぎ手は平らなサンディングパッドを作り平らにしておきます。ベルトサンダーを使用する時は注意しないと局部的にへこみができます。下の写真はスプレー糊でコンパネに80番のサンドペーパーを張ったもの、平らなサンディングパッドです。

 

  • ラミネートを裁断する:
    ラミネートはいくつかの道具で切る事ができます。デコラソーという専門の鋸が売られていますがあまり使用した事は有りません。私が一般的に使用する道具はルーターのベアリングの着いたフラッシュビット、面取りに角度の着いたビットも使用します。下の写真の上がフラッシュで下が面取り用です。カウンターのエッジなどの部分を細長く切るときは右下の道具を使用します、ヨーロッパ製の道具です。丸鋸を使用するときは化粧面を下にして切らないといけません。上にすして切ると化粧面がチップします。

 

  • ラミネートの合い切り:
    ラミネートの継ぎ合わせの部分は合い切りをします。合い切りは二枚のラミネートを付き合わせて固定し一緒にルーターで切り込みます。すると多少真直ぐでなくても継ぎ目がぴったりと合うからです。別々に切るとどうしても口が開いてしまい、金ヤスリで合わせなくては成りません、それは時間がかかるしあまり良い結果が得られないのです。下の写真は合い切りをした後の物です。

  •  接着剤を塗る:
    コンタクトセメントと言う接着剤を使用する、また速乾ボンドとも言う。この接着剤は自転車のパンク修理に使用する物と同じで、両サイドに塗って双方をシール状にする様な物です。片方だけに塗っても接着しない。
     
  • ラミネートの張り時:
    コンタクトセメントは両面に塗り乾かす。指先で触って、くっつかない程度に乾けば張り時です。あまりながく放っておくと逆に接着しなくなってくるので、指に着かなくなれば貼付ける。

  • ラミネートの張り方:
    カウンターは横を先に張りトップを後に張る。
    ラミネートは一度張ると剥がれにくくなりますが、ラッカーシンナーを流し込めば剥がれるので失敗も修正が利きますが、一発勝負と考えてやるべきです。丸棒や角棒を用意して、カウンターの上に並べます。ラミネートをその上に置き位置を決めます。そして棒を一本ずつ引き抜いて貼付けて行きます。継ぎ手の所は一本分最後に引き抜く事で継ぎ手が閉まります。
  • ラミネートを押さえる:
    板を置いてたたいても着きますが、ゴムローラーでしっかりと押さえる方が間違いが無いでしょう。この抑えがしっかりとできていないと浮いて来たり、剥がれてくるので重要な作業のひとつです。
  • ラミネートのみみを落とす:
    トリマーやルーターを使いネアリングのフラッシュビットでえ出っ張りを落とす。
    ベアリングが回らなくなっていると傷をつけるのでラッカーシンナーでよく掃除してオイルをつけておく。刃はラミネートが切れる程度だけ出す。フラッシュのビットで落とした後に面取り用の少し角度の着いたビットで面を取る。

 

  • ヤスリと仕上げ:
    ルーターをかけた後は、ヤスリでビットの粗目を落とし。ガラス瓶をこすりツヤを出して、完了。

 

Woodworking shop 精華スタジオ
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